PMSの症状のひとつ「虚血性貧血」とはどういうものなの

虚血性貧血

虚血性貧血は特定の場所に血液が集まることで起こる

まず、なぜ生理が起きるのかというメカニズムについて、改めて説明していきます。
生理前の子宮では、受精卵が着床したときに備えて子宮内膜が分厚くなっていきます。子宮内膜を分厚くするために、子宮に血液が集められるのです。
しかし、受精卵が着床しないケースではせっかく分厚くなった子宮内膜も役に立ちませんので、剥がれて子宮外に排出されることになってしまいます。これがいわゆる「生理」なのです。つまり、生理は出血しているのではなくて、分厚くなった子宮内膜がたまった血液と一緒に排出されているのです。
経血が多いか少ないかは個人差がありますが、いずれにしても生理前に大量の血液が子宮に集められていることは間違いありません。そして、子宮に大量の血液が集められれば、足りなくなるところも出てきます。例えば頭へ回る血液が不足すればふらつきが生じます。これが虚血性貧血なのです。
たとえとしては不適当かもしれませんが、食事後には血液が消化器に集まるため、頭に回る分が減って眠くなってしまいますよね。あれがもっと大規模に起きていると考えればいいのです。

虚血性貧血の症状の特徴と注意すべき点は何?

この虚血性貧血ですが、基本的には特定の部位に血液が集まることによって起きるものですから、その部位に血液が集まらなくなれば症状は解消します。そう、基本的に生理が終われば虚血性貧血の原因がなくなるため、症状もなくなるのです。
とはいえ、虚血性貧血の症状が強く出てしまう人もいます。もともと貧血の人は、そうでなくても少ないヘモグロビンが子宮に集中してしまいますので、虚血性貧血の症状が強く出るのもうなずけます。しかし、ヘモグロビンの方は異常がないのに虚血性貧血が強く出てしまうケースもあるのです。
そういう場合は「潜在性鉄欠乏性貧血」を疑ってみるのがいいかもしれません。これは体内に貯蔵されている鉄が少なくなってしまっている状態です。ヘモグロビン値は問題なくても、鉄の貯蔵がほとんどなくなってしまっている状態で、いわば貧血の一歩手前のようなものです。そんな状態で子宮にヘモグロビンが集まれば、貧血と同じようなことになってしまうのも理解できますよね。
この貯蔵鉄については一般的な血液検査では調べないことも多く、不足が把握しにくいこともあって「隠れ貧血」とも呼ばれているので厄介です。

PMSと虚血性貧血の関係、および対処法について

上にも書きましたが、虚血性貧血はPMSの症状のひとつとされています。PMSはホルモンバランスの変化によって引き起こされるものなのですが、これには黄体ホルモンが関係してきます。
黄体ホルモンとは卵子が排出されたあとの卵胞内にできる「黄体」から分泌されるもので、妊娠しやすい体をつくる働きがあります。上に書きました子宮内膜の肥厚もこの黄体ホルモンの働きによるもので、ある意味虚血性貧血の原因のひとつといってもいいでしょう。
体内で赤ちゃんを育てることは女性の体の機能のひとつですから、ある程度は仕方ないとしても、虚血性貧血の症状がきついと、日々の生活にも影響を及ぼしてきます。
上にも書きましたが、貧血はもちろんのこと、潜在的鉄欠乏性貧血のときには虚血性貧血の症状が強く出ることが分かっています。症状を少しでも軽減するためには、治療が必要になってきます。
単に鉄分が不足している場合は鉄剤の投与で改善しますが、何らかの理由で出血していることが原因のケースもあります。

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